プロジェクトエンジニアとは
プロジェクトエンジニアという仕事を聞いたことがあるでしょうか。プラントや大型設備の建設プロジェクトでは、多くの技術者やメーカー、建設会社など、さまざまな関係者が関わります。
一般的には、技術・コスト・工程・品質などを横断して、プロジェクトを前に進めることがプロジェクトエンジニアの役割とされています。私自身、プロジェクトエンジニアとして働いていますが、この仕事を始める前は、具体的にどのような仕事をするのか、いまひとつイメージできませんでした。
そこで本記事では、実際のプロジェクトで仕事をしてきた経験や事例をもとに、プロジェクトエンジニアとはどのような仕事なのか、具体的な仕事内容や必要な能力について紹介します。
具体的に何をする仕事なのか
私が実際にプロジェクトエンジニアとして仕事をしてきて感じるのは、
「プロジェクトを進めるために、さまざまな問題や課題について、品質・スケジュール・コストを総合的に評価し、必要な調整や判断を行う仕事」
だということです。
調整の対象は、現在発生している問題だけではありません。
- 現在起きている問題への対処方針を決める
- 将来問題が大きくなりそうな事象に対して、事前に手を打つ
- プロジェクトをより良くするための改善を行う
といったことも、プロジェクトエンジニアの仕事です。
例えば、ある技術的な問題が発生したとします。
このとき、技術的に最も優れた解決策を選べばよいとは限りません。
なぜなら、その解決策を採用することで、
- 品質は向上するが、工程が遅れる
- 品質は向上するが、コストが大きく上がる
- コストは下がるが、別のリスクが増える
といったことが起こるからです。
そのためプロジェクトエンジニアには、プロジェクト全体への影響を考えたうえで、要求される最低限の品質を見極め、必要に応じて関係者と合意を取りながら判断することが求められます。
そして、ここがプロジェクトエンジニアという仕事の面白いところだと私は感じています。
「では、何を基準に判断するのか?」
実は、この基準は一様ではありません。
所属する会社の立場によっても変わります。
例えば、
- プラントオーナー
- EPC会社
- 機器メーカー
- 建設会社
では、それぞれプロジェクトに対する役割や責任が異なります。
さらに、同じ会社・同じ立場であっても、上司や会社のManagementが何を重視しているかによって、判断基準が変わることがあります。
つまり、プロジェクトエンジニアの仕事には、「これが唯一の正解」という答えが存在しない場面が多くあります。
今回は、プロジェクトエンジニアの基本的な役割と仕事内容について紹介しました。
次回は、実際に仕事をするうえでプロジェクトエンジニアに求められる能力や、技術的に正しいだけでは解決できないプロジェクト特有の判断について、具体的な事例を交えて紹介します。

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